不妊症の定義

不妊の判断と治療のルール

「産みたいのにできない。」「いつになったら子どもができるんだろう。」
妊娠を待ち望んでいるのに、なかなか子どもができないとしたら、ある時ふと、不妊という言葉を思い浮かべるかも知れません。
「自分が不妊であるのか」「そうだとしたら何をすればいいのか」
不妊について正しく知らないまま過ごし、後で後悔するのは嫌ですよね。
沢山の情報の中には今後のライフスタイルに大きく関わることがあるかもしれません。自分の人生についてもう一度考えながら、不妊についてきちんと知っておきましょう。


不妊症とは

不妊症の定義

日本では、「妊娠を希望している夫婦が2年以上避妊を行わずに一般的な夫婦生活を送っていても子どもができない状態」と定義しています。
日本では10組に1組の割合で不妊症に悩むカップルがいるといわれています。これは何らかの形で治療や検査を受けようとしている数です。
ですから、誰にも相談できずに悩んでいたり、医療行為を行って妊娠したくないというカップルを含めると不妊の定義に当てはまる人はもう少し多くなることでしょう。
また二人目を望んでも妊娠しない、というのも第二子不妊となります。

日本と海外の認識の違い

日本では不妊症といいますが、海外では不妊症とは言わないことが多くあります。また、日本と海外では、認識やガイドラインでもかなり違っている部分があります。
不妊だと定義される期間についても、イギリスやアメリカでは”子供ができない期間”を1年以上と日本より短く設定しています。
また、こういった定義や認識の元となっているガイドラインの決め方や法律の整備にも差があります。そのため、一般的な不妊に対しての認知度や社会的な見解、不妊カップル自身の考え方もかなり違っています。

不妊とわかった後に考えること

治療を受ける

“不妊”には、妊娠する可能性はある場合と妊娠が不可能な場合があり、妊娠する可能性が0でなければ、治療を受けるという選択ができます。
治療には色々な方法や進め方があり、これは病院や医師によって異なっています。特に日本では、医者は不妊の”治療”を行いますが、受ける側は異常部分を治すことより妊娠する事が目的なので、認識に違いが多く誤解が生じるケースも沢山あります。
また、治療を行えば必ず妊娠するというものではありません。医療技術に過度の期待を持ったり、依存してしまわないように心がけましょう。

治療を受けない

現在は医療技術が進歩していますが、”不妊治療”を受けないという選択をする人も大勢います。
その理由は、「生命に関することだから人間の技術を利用してまで妊娠したいとは思わない、とか、自分の生活が充実している、とか、金銭的・時間的な余裕が無い、治療はとても大変で心身ともに疲れてしまうから、などと様々です。
その選択をすることで、悩みや不安が無くなったというケースも多いんです。
ですから、今後のライフプランや自分とその周囲の状態等を考えて、自分に適した選択をして下さいね。

不妊治療についてのルール

不妊と診断されていなくても治療はできるのか?

女性の体は、年齢とともに妊娠率が下がります。また、近年では若い女性に子宮筋腫などが見つかる事も増えています。子宮筋腫や内膜症などは、健康な日常生活を送る上でも治すことが必要な疾患ですから、不妊と診断されていなくてももちろん治療を受けられます。
また、最近は晩婚化が進んでいるため、ある程度高齢になってから妊娠出産を希望する人が増えています。そのため、結婚前や不妊症と定義されている2年が経過していなくても検査や治療を開始することは可能です。
もちろん男性も検査や治療を受けられます。

事実婚・独身では受けられない場合もある

日本では不妊治療、特に受精治療を受ける際、法律的に結婚している夫婦であるかどうかが重要になることがあります。
海外では独身者や同性愛者、事実婚のカップルでも体外受精治療を受けることができますが、日本では法律上の夫婦でないとうけられません。これはちょっと不思議です。
そのため、事実婚のままでいたいたい場合には海外で治療するケースも増えているようです。
しかし反対に、日本では治療を受ける回数に制限などがありませんが、海外では治療内容によって回数や年齢制限が定められている場合もあります。


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