膣・頚管の異常

膣欠損/膣炎/膣痙/頸管粘液分泌不全/頸管炎/ポリープ

女性の生殖器の入り口である膣や子宮へつながる子宮頸管に起こる異常は、不妊の原因になります。
先天性の異常がある場合は比較的早いうちに解っていることも多いのですが、自覚症状がほとんどないものも沢山あります。


膣欠損

膣壁が極端に狭かったり、癒着してふさがっている状態です。
先天的に膣狭窄になっている人の中には、子宮上体も小さいことが多くあります。
また、過去にはしかやチフス、ジフテリア等の高熱を伴う疾患にかかり、その時に膣壁が癒着してしまうこともあります。初潮前に起こっていた場合、なかなか気が付かないことも多いので所長が極端に遅い場合には検査を受けましょう。
膣が極端に狭かったり塞がっていると、月経時に体外へ排出されるはずの経血が排出されず、痛みを感じたり子宮機能に異常が現れる場合もあります。


膣炎

一般的に性病と呼ばれる疾患を引き起ことの多いトリコモナスやカンジタのほか、様々な病原菌によって膣壁が炎症を起こします。症状としては、おりものの量が増えたりにおいがきつくなったり、黄色や白濁の強いおりものが出やすくなります。また、膿や出血が混じったり、かゆみを感じることもあります。
妊娠中になることもありますが、妊娠前に炎症が起きていると妊娠しにくくなるケースが多いため、早めに感知させる必要があります。


膣痙

膣周辺の筋肉に起こる痙攣で、自分の意志とは関係なく何らかの刺激やストレス、心理的な要因等によって反射的に起こります。性交渉に対する恐怖心や不安感から、外陰部に触れるだけでも痙攣がすることもあり、自然な性交渉が困難になります。また、性交渉中に何らかの疲れや過剰な刺激、ストレス等によって起こる場合もありますが、挿入中に痙攣すると陰茎が抜けなくなり、射精が難しくなります。心理的な要因が大きいのですが、痙攣する場面は性交渉中が多い為なかなか病院へ相談する事ができない人も多いようです。


頸管

頸管粘液分泌不全

子宮頚管は沢山のヒダによって狭くなっている部分ですが、正常な状態であれば頸管粘液が分泌されており、卵管へ向かう精子の泳ぎを助けたり異物の侵入を防いでいます。
特に排卵前には、頸管粘液の分泌量が増え、さらさらの粘り気がある状態になります。しかし、分泌量が少ないと精子は子宮より奥へ進むことができません。分泌量の減少は、分泌腺のエストロゲンに対する反応が低いことや卵胞ホルモンの分泌量が少ないことなどが原因と考えられています。不妊治療では、卵胞ホルモンの分泌量を増やす治療が行われます。


頸管炎・ポリープ

子宮頸管に炎症がおきたり、一部が異常に増殖してポリープができる状態です。妊娠中に炎症が起きても特に問題はないことがほとんどですが、ポリープの数が多かったり1つ1つが大きかったりすると精子の侵入が妨げられてしまうこともあります。
また、両性のポリープであれば急いで治療する必要がない場合も多いのですが、悪性になると子宮頸がんになる可能性もあります。ポリープが見つかったら組織検査を受けましょう。



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