卵巣・卵管の異常

卵巣欠如/癒着/閉塞/卵巣腫瘍/卵巣がん/卵管腫瘍/卵管欠如/発育不全

子供の元となる卵子が受精可能な状態で排卵されなければ、受精することはできません。また、精子や受精卵が卵管を通ることができなければ妊娠できません。
不妊に悩む女性に特に多くみられる異常は、この卵巣・卵管の障害です。しかし、体の奥深い部分ですから、自分の体の事であってもとてもわかりにくい部分ですよね。異常があっても検査や健診を受けなければ見つけられないことが多いんです。子供を望む場合には、早めに検査を受けておきましょう。


卵巣

卵巣欠如

欠如といっても、生まれつき卵巣が1つしかない状態です。
胎児の段階で形成される子宮と卵管の発達障害によって、単角子宮の奇形では卵巣も左右どちらかにしかない場合が多くみられます。
1つだけでも卵巣機能が正常であれば、2つ存在する場合と同じように妊娠が可能です。
通常の排卵では、左右どちらかの卵巣から毎月交互に排卵されますので、ひとつの卵巣だけだと卵巣への負担が大きくなる場合があります。


癒着・閉塞

卵管は、粘膜も薄く傷つきやすくとても細い器官です。
そのため、卵管に炎症がおきたり、子宮内膜症が卵管内で発生してしまう等の原因によって癒着・閉塞しやすい場所です。癒着や閉塞が起こると、精子が受精する為の卵管膨大部へ進むことができない状態になります。
女性器の中では最も炎症が起きやすい場所で、最近では特にクラミジアが原因の癒着増えています。このように、皮膚や性器の疾患にもみられる病原菌が何らかの理由で侵入してしまい、卵管炎が起こる事も多いのです。


卵巣腫瘍・卵巣がん

卵巣には色々な腫瘍ができてしまうことがあります。ほとんどの場合、卵巣嚢種と呼ばれる良性のものですが、進行するまで自覚症状がなく他の臓器を圧迫してしまってからようやく異常に気が付くという場合も多くあります。
また、充実性腫瘍と呼ばれる悪性のものは一般的に卵巣がんというもので、妊娠だけでなく生命維持に影響を及ぼします。
悪性・良性ともに、治療で卵巣を切除しなければならない場合には、卵子を作ることができなくなる為、不妊となってしまいます。


卵管

卵管腫瘍

卵管内で炎症が起こったり何らかの刺激が加わることで、腫瘍ができてしまう疾患です。
卵管に膿の塊ができる卵管溜嚢種や水がたまってしまう卵管溜水腫に気付かず、周辺組織と癒着が起こって腫瘍になってしまうケースもあります。
不妊に関係する卵管の異常としては少ない異常ですが、大変まれにがんや筋腫などが発症することもあります。


卵管欠如・発育不全

単角子宮や卵巣欠如がみられる人には、同じように卵管が左右片方だけにしかみられない場合があります。
卵管が片方だけにしか存在していなくても、卵巣・子宮・卵管がそれぞれ正常に発達して機能していれば、手術等を行わなくても妊娠は可能です。
しかし、卵管の発育が未熟な状態である場合には、子宮や卵巣も未発達であることが多く、その場合には正常に排卵し黄体が作られ、着床・育成ができる状態にならないと妊娠は困難となります。



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