問診・触診・視診(女性の不妊検査)

病院での女性不妊症の検査内容

病院でまずはじめに行うのがこれらの検査です。もちろん始めだけではなく、病院を訪れるたびに行われています。
“検査”というと難しく専門的な事を調べる事のように思えますが、問診・視診・触診をきっちり行っていないと、必要な検査がなんであるか適正に選ぶことができません。
しかも、不妊を専門に扱っている病院であれば沢山の不妊患者さんをみていますから、これだけでも健康状態やホルモンバランス等の異常は気付くことができるんです。
病院へ行く前に、自分自身の詳細についてメモしておくとよいでしょう。


問診

問診表

病院を訪れると初めに記入するように言われるのが、問診表です。ここには、現在の健康状態、過去の病歴、不妊と思われる理由、等様々な点について細かく記入していきます。
特に過去の病歴は、不妊とも大きな関係があります。いつ・どこで・どんなふうに・どんな治療をおこなったか、などできるだけ細かく伝える事が大切です。
医師や技師、カウンセラーとのコミュニケーションをスムーズに行うためにとても重要なものですので、気付いた事は何でも書いておきましょう。

月経について

女性の月経は排卵や妊娠だけでなく、女性特有の疾患とも大きく関係しています。そのため問診では必ず、月経周期や1回の継続日数、月経血の量や色、月経痛、おりものの量・色・におい等について聞かれます。問診票に記入していても自分の言葉できちんと説明するのがおすすめです。
また、過去数か月間の基礎体温を計測し、記録したものを持参すると月経周期や排卵周期、問題点などが把握しやすくなります。病院の予約日に2〜3周期分の記録があると良いですね。

視診

外見からわかること

視診ではまず全身をみることで、体系や体格といった体つき、顔つき、骨格の特徴や皮下脂肪の厚さ等をみます。こういった外見の視診は通常問診を行いながら行うので、特別にじっくり眺められるというものではありません。
体つきや顔つきからだけでも、ホルモンの異常があるかどうかを判断することができます。
例えば、皮下脂肪が多く肥満傾向にある場合には無月経や性器の委縮が起こっている可能性があります。また、男性的な顔付きで体毛が濃い場合には、ホルモンの分泌に異常が起きている可能性も考えられます。

内診

生殖器内に異常があるかどうかを目で見て判断する内診は、膣内に膣鏡と呼ばれる器具を入れて検査します。この検査では、膣内部の状態や分泌物の有無、ただれや炎症が起きている部分がないかどうか等をチェックします。また同時に、外性器の形状異常やただれ・炎症などの確認も行います。
粘液や組織の一部を採取する必要がある場合には、そのまま続けて触診を行い必要な組織や粘膜の採取を行います。
また、必要であれば体毛や乳房の発達具合などを確認する為に服を脱いで視診が行われることもあります。

触診

外から触る

腹部上から軽く触ったり押したりすることで、子宮の位置や大きさ、弾力や硬さ、卵巣の異常などについて調べる事ができます。
この時、触られたりおされたりすることで違和感や痛みを感じた場合には、すぐに医師に伝えましょう。医師から「痛いですか?」と聞かれることもありますが、「痛い」「痛くない」だけでなく、「引っ張られる感じ」とか「奥の方が痛い」などと細かく伝えるようにしましょう。

内側を触る

膣鏡を使い、膣内と腹部の外側から同時に各場所を探すことで子宮や卵巣などを触ってみて痛みや異常がないかを探します。卵巣や卵管に腫瘍があった場合、この検査で見つかることも多くあります。
また、場合によっては肛門に指を入れて直腸内から骨盤腔や子宮・卵巣を触る肛門診が行われることもあります。
このように、視診や触診を行う際には、下着を脱ぐ必要がある場合もありますから、ゆったりとしたロングスカートや脱ぎ着しやすい服装で受診するのがお勧めです。


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