月経血培養検査

月経血培養検査の検査方法と性器結核について

月経血検査は、生殖器の”結核菌”の有無を調べる為に行われます。
実は”結核菌”が不妊の原因になっている事が多くあります。あまり身近ではなくなった病気ですが、自分では気が付かないうちに体内に保持している事があります。そのため、不妊で悩んで月経血培養検査を行った結果、既往症はないのに性器結核にかかっていたという人も珍しくありません。
しかし、性器結核は治療すれば治りますから、もしこれが原因となっていた不妊であればこの検査を行い治療することで妊娠する可能性も高くなります。


性器結核と不妊症

“結核”というと肺等の呼吸器官に感染する疾患とおもわれがちですが、肺以外の器官に感染する事もあります。肺以外の臓器がかかっている場合には”肺外結核”といい、”性器結核”も含まれます。
この疾患は、女男共にかかる可能性があります。かかっていると受精能力や造成能力が正常でなくなったり、受精・着床率が極端に低くなったりと不妊の大きな原因となります。
膀胱や膣口、尿道口からの感染や痔肺結核からの転移によって、女性の場合子宮卵管に、男性では精管・前立腺・精巣・副睾丸などに発症します。

月経血培養検査

月経時の経血から真菌の有無を調べて、”結核菌”が存在するかどうかを確認します。存在する場合、発症していなくても月経不順や無月経等になっている事もあります。

検査方法

月経中に経血の分泌量が最も多くなる日に、膣内に溜まっている経血を採取します。通常生理が始まって1〜3日目の月経血が最も多くあるので、生理開始日に合わせて検査の予定を入れておきましょう。
注射器などで採取した経血を数十時間培養して含まれている菌の種類や量を調べます。結核の既往症がある場合は、事前に伝えておきましょう。

ポイント

この検査では、培養するのに時間がかかるため結果が出るまでには1〜2か月程度時間がかかってしまいます。また、月経血を採取できるのが一カ月のうちに数日しかないため、検査美を逃すと結果が出るまでにかなりの時間を要してしまいます。基礎体温を数ヶ月前から記録しておき、月経のリズムをしっかり把握しておきましょう。
また、検査をする予定がある場合には、生理開始日からタンポンの使用は避けた方がよいでしょう。

男性の性器結核

男性の場合、睾丸や精管が結核にかかっていても自覚症状はかなり進行するまで表れにくいのが特徴です。男性の場合、生殖器のどこかがかかっていると”尿路結核”が併発している事が多い為、不妊症とは関係のない検査で見つかることもあります。

検査方法

女性のように月経血を採取する事は出来ないので、血液検査や尿検査、ツベルクリン反応検査などで体内に結核菌があるかどうかを調べます。
前立腺や睾丸、副睾丸が結核にかかっている場合には、痛みや発熱などの症状がなくてもでこぼことした凹凸がみられたり、腫れたような感じがみられます。そのため、触診による検査を初めに行う場合もあります。

ポイント

前立腺や精巣にがんなどの腫瘍ができている場合にも同じような腫れが現れたり、下腹部痛を感じる場合があります。そのため、前立腺がん等の検査を同時に行うこともあります。
自覚症状があまり表れないため、結核菌が派遣されて投薬治療が始まっても、薬の服用を忘れてしまったり自己判断でやめてしまう人もいます。
しかし、結核菌は中途半端な薬の使用で薬に対する耐性ができてしまうこともあるので、服用の必要がなくなるまできちんと検査を受けましょう。


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