膣内容検査・頚管粘液検査

検査・判定方法や排卵との関係

膣内や頸管内の変化・異常をみる”一般不妊検査”です。
日常生活の中ではあまり意識していないと思いますが、頸管や膣はとてもデリケートな部分で、気が付かないうちに炎症を起こしていたり、異常が起きている事もあります。些細な以上でも不妊症の原因となっていることがあるため、検査を行うことで小さな異常が改善されて妊娠する事もあります。
検査、というとまだ治療を開始したわけではないと思ってしまいがちですが、検査こそが大切なのです。


膣内容検査

膣内で炎症が起こっていないか、STDの病原菌がいないかなどの清浄度合いを調べるための検査です。
受精・着床・妊娠の過程であまり出番のないような膣ですが、精子が健康な状態で先へ進む為には膣内の環境も精子に大きな影響を与えます。そのため、炎症が確認されその炎症を治療するだけでも自然妊娠する、というケースも珍しくありません。

検査方法

膣内の粘液を麺棒等で拭いとります。おりももの量・色・におい等に異常がみられる場合には、膣口付近や膣内数か所から採取する事もあります。
採取したものを培地へ塗り、常温程度の室温の場所で48時間ほど培養します。その後、培養したものを使い、トリコモナスやカンジタ等STD等の菌がいないか、炎症が起きていないか、染色やスコア等を使って検査を行います。

検査内容と判定方法

膣内容物の培養を行う検査なので、結果が出るまでには1週間程度の時間がかかります。
膣内には、常在菌が常駐していますので無菌になることはありません。しかし、嫌気性菌等で不妊の要因となる可能性の高い菌が発見された場合には、その治療から始めます。
また、膣内から粘液を採取するため、検査前日は控えましょう。

頸管粘液検査

頸管粘液は卵胞ホルモンの影響を受けて様々な変化を繰り返しています。そのため頸管粘液の結晶状態や粘度を調べることで、排卵の有無や排卵が定期的に起こっていない、卵胞が成熟しない、などを知ることができます。また、排卵誘発剤を使用した場合、その効果や状態の変化をみたり、タイミング療法を行っている間にも行われます。

検査方法

頸管粘液の分泌量が増える排卵日の前日を予測して検査を行います。
ここでは、ツベルクリン用の注射器を使い子宮口付近の粘液を吸い取ります。採取した粘液の量、透明度、pH(酸性度合いを示す値)や粘度(粘液が糸を引く度合い)を調べます。
また、粘液の一部をガラス板の上で自然乾燥して結晶化させ、結晶の形や出来具合を顕微鏡で調べます。

排卵との関係

頸管粘液は、排卵日前日に分泌量がピークになり、分泌物のpHは7.0〜8.5と中世〜弱アルカリ性に変化するため、精子が奥へ進みやすい環境になっています。
そのため、分泌量が増えていてpH7.0〜8.5を示していれば排卵があると判断できます。
また、排卵日近づくほど結晶がハッキリとしたシダ状になり、排卵日には十字の結晶が現れ、排卵後には結晶しません。そのため、排卵日前日に採取したはずの粘液が結晶していなかった場合、無排卵の可能性や排卵日がずれた可能性等が考えられるのです。


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