問診・触診・視診(男性の不妊検査)

気になる男性の不妊検査の中身とは

不妊原因を考える時、男性が妊娠までの流れにどのような役割を果たしているかを知っておく必要があります。
男性の場合、女性とは違い受精卵が着床した後出産までの過程では、女性のサポートということ以外生殖的な役割はありません。
つまり、正常な受精能力を持っている精子の生成〜精子の輸送〜射精〜受精という過程の中で問題や障害が起こると、男性不妊ということになります。


男性不妊について

少し前までは、不妊の原因のほとんどは女性あると考える人が多く、不妊検査や治療は産科や婦人科で行われてきました。それは、受精の後出産までの過程はすべて女性の体内で行われるので、社会的にもそのような流れができてしまったのでしょう。
しかし最近では、男性にも女性と同じように不妊原因を抱えているということが一般的にも広まってきました。男性が不妊治療や検査を受ける男性不妊専門の医療機関も増えています。子供を望むのであれば、男性でも気後れせずに不妊検査やカウンセリングを受けて下さいね。

不妊検査の内容

問診

問診表

男性も女性も一般的な健康状態についての質問は同じようなものですが、男性の場合には造精機能を阻害している週間がないかどうかを聞かれます。一般的には、普段の生活習慣や睡眠時間、性交渉の頻度等についての質問に答えます。普段着ている下着のタイプを聞かれる事があるかもしれません。下着は精巣の温度と関係しているため、長期間ブリーフタイプの下着をつけているという人は造精機能が低下している可能性もあるのです。

病歴・既往症

男性の問診では、過去の病歴や既往症について細かく記載する事が重要となります。おたふくかぜで高熱を出したことがあると、精子に異常が現れるというのはよく聞きますが、全く関係ないと思われる幼いころの疾患が不妊の原因となっている場合も多いからです。
子供のころの病歴などは自分で思いだせないことも多いので、親に聞いたりかかりつけ医がある場合には、受診記録を教えてもらっておくとよいでしょう。

視診

外見からわかること

男性らしい、がっしりとした体つきでも、あまりにも体格が良い場合にはホルモンや染色体の異常を持っている可能性があります。また、反対に体毛が極端に薄い、乳房のようなふくらみがある、等の身体的特徴がみられた場合にもホルモン異常の可能性があります。
最近は、男性でも体毛を嫌い、脱毛を行っている人もいるので、その場合には事前に医師に伝えておく必要があります。

精巣の大きさ

男性の生殖器の中で大きさが不妊と大きく関係しているのは睾丸、つまり精子を作る精巣部分です。
見た目にも陰嚢が小さい場合には、中におさまっている精巣も小さい事がうかがえます。基準より小さな精巣は造精機能が低かったり正常に機能していない場合があります。
また、反対に大きすぎる精巣は腫瘍などの疾患がある可能性も考えられます。そのため、精巣の大きさをはかるオーキドメーターという模型を使って大きさを計測する事もあります。

触診

初めの触診では、陰嚢の硬さや大きさを実際に触って検査します。陰嚢がとても小さく中の睾丸が確認できない場合には、睾丸委縮や停留睾丸の可能性があります。また、柔らかすぎる陰嚢も睾丸が陰嚢の中に降りていない停留睾丸であるかもしれません。
また、睾丸からつながる精管の有無や異常も専門の医師は触診の感触や患者が痛みを感じる程度等によって、不妊の要因となる可能性の高い異常を見つける事ができます。
中々人に触らせる部分ではないかもしれませんが、不妊の原因を見つけるための大切な検査の一つです。


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