睾丸生体検査・精路造影検査

睾丸や精路の異常を調べる

男性不妊の検査の中でもポピュラーなものです。
精液を調べた結果、異常が見つかった場合には、睾丸や精路にも問題がないか、正しく機能しているかどうか等を調べる必要があります。
例えば、精液検査で無精子症とわかっても、造精機能に問題があるのか、精路が詰まって精子が出ないのかによって不妊治療の方法も変わってきます。中には、造精能力にも精路にも障害が見つかる場合もあります。


睾丸生体検査

精液検査で無精子症もしくは乏精子症の可能性が高いと診断された場合に行われます。直接細胞組織を調べるので、精巣の造精能力の有無や機能の異常を詳しく知る事ができます。同じように組織を摘出して精子の採取を行うTESEという方法もあります。

検査方法

睾丸組織は、切除法・用針法・パンチ法等の方法で採取されます。3通りの方法の中では、切除法が最も確実な診断が行えます。また、術後の出血も少ないのが特徴で、泌尿器科で行われる事も多くあります。
切除法では、睾丸の皮膚を切開し、精巣の組織を摘出します。摘出した細胞組織は染色され、顕微鏡検査で精祖細胞とセルトリー細胞の配列や精祖細胞内に精母細胞・精原細胞・精子が確認できるかどうかを調べます。
造精能力のない無精子症の場合には、ここでは、精祖細胞の中に精子を確認する事は出来ません。

検査でわかる事、注意点

精巣組織の検査では、造精能力の有無による無精子症・乏精子症かどうかの判断以外にも、精子を作る段階でどんな異常が起こっているかを見つける事ができます。
例えば、精祖細胞が精子に発育するまでの精母細胞・精原細胞が途中からみられない場合には、精子を発育させる機能に問題がある事がわかります。
また、成熟する精子の数は極端に少ない、形成する為の細胞がない等の異常が見つかることもあります。術後数時間はで安静にしていることが大切です。出血があった場合にはすぐに医師に相談してください。

精路造影法検査

睾丸に造精能力があったとしても、それを運ぶための精路に問題があると無精子症・乏精子症となります。そのため、無精子症・乏精子症と診断され多場合、”睾丸生体検査”と同時にこの”精路造影検査”が行われる事も多くあります。

検査方法

陰嚢の一部分を切開して、そこから精路内に造影剤を注入します。造影剤が精路を通過する様子をテレビモニターで確認します。途中で精路に閉塞や癒着があった場合、この検査によって改善される場合もあります。
検査中はテレビモニターを使って精路・射精管の異常を確認しますが、注入後はレントゲン撮影をして細部まで調べます。

検査でわかる事、注意点

造影剤の進み方によって、精路内の詰まりや極端に細くなっている場所、精管・前立腺・精嚢・射精管のどこかに閉塞や癒着、形成異常があるかどうかを確認する事ができます。
また、中には精路が途中までしかつながっていないという異常がある場合もあります。
検査によってこれらの異常が発見された場合には、必要に応じて精路形成治療を行います。
睾丸生体検査と同じように切開する検査なので、術後数時間は安静にしておきましょう。また、当日の交渉や入浴は避けた方がよいでしょう。


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