排卵治療

クロミフェン療法/ゴナドトロピン療法/カウフマン療法の治療方法

一言で”排卵障害”といっても、無排卵や不定期に起きたり、排卵は起こっていても排出されていない、未熟な卵子が排出されている、等、様々な問題があります。また、排卵が正常に起こらなくなるのは、ホルモンバランスの異常によって脳・卵巣・子宮が機能や状態に問題が生じている場合、機能自体が動いていない等様々です。
そのため治療は、まず何が原因で正常に機能しなくなっているのかを調べる、一般不妊検査・高度不妊検査を受ける事からはじまります。


クロミフェン療法

タイミング療法でも排卵機能を促進させる為に使われる事があるクロミフェンという”排卵誘発剤”を使った治療方法です。不妊治療の中では最も一般的な薬を使った治療で、治療の初期段階に行われることも多くあります。

治療方法

月経開始4〜5日目からクロミフェンの服用を開始します。服用するのは50mgの錠剤を1日1錠、5日間続けます。効果があった場合には、薬の服用が終わった5日目〜さらに5日〜1週間後に排卵が起こります。この服用でもだめだった場合には、同じ分量の服用を効果が表れるまで最高3周期(3カ月)続けます。
これで改善がみられない場合には、次の3周期は服用量を100mgに、さらに150mgまでは増やして治療をおこないます。

特徴

クロミッドとも呼ばれるこの薬を服用した場合に排卵する確率は80〜90%とかなり高くなっています。しかし、受精・着床する妊娠率は50〜70%とやや低くなります。これは、クロミフェンにはエスロトゲンの働きを抑制する作用があるため、頸管粘液が増えるはずの時期になっても分泌量が増えず、精子が進む為に十分な粘液が分泌できなくなってしまうからではないかといわれています。
通常、150mgに服用量を増やして3周期続けても排卵が起こらないには、ゴナドトロピン療法に切り替えます。

ゴナドトロピン療法(hMG-hCG療法)

ゴナドトロピンは女性の尿や人絨毛から抽出した性腺刺激ホルモンを使った治療方法です。この療法ではhMGとhCGという2種類の注射薬が使われます。クロミット療法で改善が見られなかった場合に、この治療が行われます。

治療方法

月経周期3〜5日目からhMGの注射を1〜2週間続けて毎日行います。その後、卵胞の発育を超音波検査で確認し、十分に成熟していたら排卵を起こすためにhCGを注射します。
正常な反応が起こっていれば、hCGを注射してから36〜48時間の間に排卵が起こります。
タイミング療法に取り入れている場合にはhCGを注射するタイミングで性交渉を行います。排卵後は黄体ホルモンの分泌を維持する為にhCGの注射を続けます。

特徴

ゴナドトロピン療法は卵巣に直接働きかけて排卵を促すのが特徴の治療方法です。そのため、脳下垂体に異常がある排卵障害や視床下部の異常による無月経症の治療として有効です。この治療よって排卵が起こる確率は60〜80%程度で、そのうち妊娠に至るのは40〜50%前後というデータがあります。
hMGはヒト閉経ゴナドトロピンといい、FSHと同じ作用があります。また、hCGはヒト絨毛性ゴナドトロピンといい、LHと同じく成熟卵胞に作用して排卵を起こしたり、卵胞を黄体に変化させる作用があります。

カウフマン療法

卵巣機能自体が低下している無月経等の不妊要因を抱えている場合に行われる治療方法です。しかし、この治療自体には排卵を促す仕組みは取り入れられていません。そのため、治療を行っても排卵が起こらない場合もあります。

治療方法

女性ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロンを使いますが、飲み薬による服用と注射による投薬方法の2通りの方法があります。
内服の場合には、エストロゲン10mgを連続で10日間服用し、その後エストロゲンとプロゲステロンを一緒に10日間服用します。これを数カ月続けてからやめます。すると、卵巣機能に刺激が与えられ、自然と排卵が起こりやすくなります。

特徴

この治療方法は卵巣機能を改善によって排卵しやすい状態にしていくのが特徴です。そのため、カウフマン治療が単独で行われるより、クロミフェンやゴナドトロピン療法と合わせて行われる事が多くあります。

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