漢方薬

男性・女性別に効果的な漢方を紹介

不妊治療専門の医療機関でも、治療に漢方を取り入れているところは増えています。原因がわからなかった不妊でも漢方薬を使用してから妊娠したというケースも珍しくはありません。その妊娠が漢方薬だけの効果とは限りませんが、不妊原因はわからないままの事も多いですから、改善効果があった可能性も少なくはないと考えられますよね。
また、副作用の現れやすい西洋薬を減らしたり、効果を高める事も可能ですから併用することも医師と相談してみるのもよいでしょう。


不妊治療と漢方薬

漢方薬の特徴

漢方薬は、体質を改善する事を目的として使われるのが基本で、西洋薬と比べると効果や効き目は穏やかなものが多いのが特徴です。また、全くないというわけではありませんが西洋薬より副作用も少なく、強い症状が急激に起こることはあまりありません。
また、それだけでも不妊に効果があるとされる漢方薬も多く、男性女性ともに症状の改善が見られたというデータもあります。併用することで西洋薬の欠点を漢方薬が補うという使い方や、お互いの作用を高める使い方もできます。

漢方を処方してもらう。「証」とは?

漢方薬は症状だけに合わせて処方されるものではなくその人の体調や体質にあったものを使います。これを漢方の考え方では「証」と呼んでいます。
不妊治療に対しても効果があるとされる薬の種類は色々とありますが、個人個人の証に合わせたものを使い、ぴったりと証があうとその効果はかなり期待できるものになります。
しかし、この「証」は、専門的な知識と数多くの経験にのっとって行われる為、漢方を専門に扱う医師等の協力は重要なポイントとなります。

女性不妊に効果的な漢方

当帰芍薬散
(とうきしゃくやくさん)

ホルモン物質の分泌機能や能力の改善効果があり、排卵誘発効果もあります。一定期間当帰芍薬散を服用した場合の排卵率は40〜70%と、比較的高い効果が期待できる事がわかっています。
また、骨盤内の結構改善効果もあるため、冷え性、生理痛、更年期障害の治療にもつかわれます。


加味逍遙散
(かみしょうようさん)

月経前症候群の治療にも使われることで知られていますが、エストロゲンやプロゲステロン等のホルモン物質の分泌量を改善する作用があり、子宮内膜の増殖、卵胞の発育が良くなる効果があります。西洋薬で内膜の増殖を促進させるエストロゲン製剤やプロゲステロン製剤には副作用がありますが、加味逍遙散の使用では同じような副作用は見られません。


温経湯
(うんけいとう)

脳下垂体に働きかけてゴナドトロピンの分泌を促す効果があります。一般的には冷え性の改善などにも処方されている薬なので、副作用はほとんど見られません。
そのため、hMG-hCG療法の際、低用量治療を行いながら温経湯を併用して使用することで、副作用を減らしhMG-hCG療法の効果を高める事ができます。


男性不妊に効果的な漢方

補中益気湯
(ほちゅうえっきとう)

体力低下や疲労などによる造精能力の低下を改善する効果があります。特に疲れやすい人や体力があまりない人に有効で、精巣上体のタンパク合成機能を向上させる作用があります。
そのため、運動率の高い精子を増や受精率を高める効果が期待できます。


八味地黄丸
(はちみじおうがん)

男性のなかでも体が冷えやすい人に処方されるもので、造精機能を高める働きがあります。主に、軽度の乏精子症等の場合に大変効果がみられ、服用することで精子の数が増えて精子濃度が上がるため受精率も高くなります。
また、夜間品尿などの症状改善にも効果があります。


桂枝ぶくりょう丸
(けいしぶくりょうがん)

精索静脈瘤ができやすい体質の人に効果的で、血流の改善効果が高い漢方薬です。
精索静脈瘤が検査で見つかった場合には、桂枝ぶくりょう丸の服用を治療に取り入れると西洋薬を使った治療の効果もあがります。



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